脳卒中の自宅リハビリ(その1)
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南大阪地域(堺市・松原市・藤井寺市・柏原市・羽曳野市・富田林市・大阪狭山市・河内長野市など)で健康保険を使った訪問リハビリ、鍼灸(マッサージ)をしている南大阪訪問リハビリセンターです。
今回は、脳梗塞や脳出血後遺症の患者様はじめ、パーキンソン病など患っている方でも安全に自宅で行える簡単なリハビリの方法をお伝えいたします。
特に退院後、足腰が弱らないようにするための基礎となるリハビリ方法です。
このリハビリを継続することで、安定して歩くことができるようになり、さらに車いすからの立ち上がりの際もふらつかずに転倒予防にもなりますので、オススメです。
歩くのが不安定な時は、歩行訓練より、起立―着席運動がオススメな理由は?
→麻痺側の筋肉の活動量が歩行訓練よりも、起立―着席運動のほうが多いからです。
ですので、麻痺の回復にも、起立―着席運動を重視したほうが良いといえます。もちろん、麻痺がない方の脚の筋活動も起立―着席運動のほうが、歩行訓練より多いため、歩行障害からの回復力が大きいといえます。
実際のやり方
準備~1、使う椅子(バックレスト付きのいす)*アームレスト付きがベスト
シートの高さ~腰かけたときに膝が90度になるものが基本ですが退院後など、筋力が低下している場合はシートを高くする必要があります。
膝の角度が120度以上になるようにします。これにはシートにクッションを置きます。こうすることで、立ち座りの運動が容易にできるようになります。
例~シート高くすると起立しやすくなり、一つの方法として、座布団などを置いたところ。
準備~2、固定物(壁に取り付けられた手すり、ベッド柵など)
運動時によろけたり転んだりしないしないために、椅子の前におきます。転倒防止用ですから、固定されていて引っ張っても体重をかけても動かないことが大事です。
やり方~1、いすに座り、前の手すりを持つ。
2、体を前に傾け、片麻痺の場合には、麻痺していない側の脚に体重を乗せます。片麻痺でない場合には、両脚に均等に体重を乗せます。
そして、「イチ、ニー、サン、シー、ゴー」と言いながら、5秒くらいかけて
ゆっくりと立ち上がります。
3、立ち上がって、麻痺側の脚に体重をかけることも意識してもらいます。
4、そのあと、「イチ、ニー、サン、シー、ゴー」と言いながら、5秒かけてゆっくりと座ります。
回数~1日あたり、300回から400回できれば理想ですが、
この回数を聞いて、到底できないと思う方もいらっしゃると思います。
まずは、1日あたり100回を目指しましょう。
朝、昼、晩の3度の食事の前後に1セット33回、3セットを目標にしましょう。
運動強度~毎日、起立―着席運動を行い、楽にできるようになったら、いすの座面に置いている座布団などのシートを1枚ずつ取り除き座面を低くしていきます。
こうすることで、脚の筋肉への負荷を増やすことができます。
この状態は、それだけ脚の筋力が向上していることを意味します。
座面の高さを次第に低くしていき、腰かけたときに膝が90度になる高さから
起立―着席運動ができるようになれば、しめたものです。
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。
ご不明点などありましたら、お気軽にお問合せください。
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