脳梗塞リハビリ事例(2)
脳梗塞後遺症の訪問リハビリ事例~【3か月で麻痺側の手が使えるようになってきたY様のケース】
いつもご覧いただきありがとうございます。
南大阪地域(堺市・松原市・藤井寺市・羽曳野市・富田林市・大阪狭山市・河内長野市など)で健康保険を使った訪問リハビリ、鍼灸マッサージをしている南大阪訪問リハビリセンターです。
今回は、実際に脳梗塞のリハビリ、マッサージを受けて効果が出ている患者様がどういう流れで訪問リハビリを行っているかご説明いたします。
脳梗塞後遺症、右片麻痺のY様の当初の状態
今回のケースは脳梗塞後遺症で右片麻痺のY様です。
訪問リハビリ開始前のY様のお体の状態
◇右腕に拘縮がある(特に小指薬指が曲がったまま固まっている、右肩が五十肩のように固まり上がりづらい)
◇ペンを握り文字を書くのが困難
◇料理をすることができない
◇食事の際、右手をうまく使えない
ご本人様、ご家族様の希望
日常、家でできることを増やしたい
例えば、
◎洗濯物を干す、ハンガーをかける
◎食器などを洗えるようになる(コップなど持てるようになること)
◎右手を使い食事ができるようになる
◎文字を書けるようになる
まずは固まった右手の小指、薬指を柔らかくするためのマッサージやストレッチ、関節の可動域訓練を行います。
次に、右腕の筋肉を動かす認識をしてもらいます。
Y様の場合、右手を思うように動かせない状態でしたので、施術者がいろいろな手の動きを先に見せてから、一緒にその動きをしていて腕の筋肉が動いてくれるのを認識できるようになる練習をします。
そうすることで、右手を使うための筋肉を意識できるようになり、出来なくなっていた指の動きも少しずつできるようになってきます。
ボールをつかむ運動を行います。Y様の場合、右手を使い食事をできるようになりたいと言う希望がありましたので、小さな柔らかいスポンジボールを使い、指全体で握る練習を行っています。
右手の小指側でテーブルを抑える運動を行います。Y様は、右手でペンを持ち文字が書けるようになりたいと言う希望がありましたので、テーブルを小指側で押さえる運動を行い、押さえたまま前後に動かしたり左右に動かしたりする運動を行っています。
こうすることで、文字を書くときに必要な拳を固定しておくことができるようになります。
まとめ
〇固まった関節を柔らかくするための可動域訓練やストレッチ
〇筋肉を柔らかくするためのマッサージ
〇指を使うために必要な筋肉を意識する訓練
〇小さなボールなど道具を使って右手で握る練習
〇文字を書くために、拳の小指側でテーブルを押さえて固定させる練習
このような流れで30分ほどの時間で、ご自宅にて訪問リハビリやマッサージを行っております。日常生活で必要になる右手の動きをいろいろと紹介し施術者の動きを真似してもらい、家での小さな課題を与えて反復しながら、時々、新しい動きを覚えてもらうようにします。
Y様は、ネガティブな性格をされていますので、少しでも意識して出来るようになったものは、小さな事でも褒めてあげるようにしてモチベーションを保つように工夫しています。
上記のような訪問リハビリマッサージを週に2〜3回行い次のようなことができるようになりました。
★洗濯の際、洗濯バサミをつまむような動作ができるようになった。
★コップを左手に持ち、右手はスポンジで洗うなどできるようになった。
★右手でボールペンを持ち、ひらがな程度なら少しずつ書けるようになった。
★食事の際、右手でフォークやスプーンを使えるようになってきた。
1年前に脳梗塞を発症し、現在、訪問リハビリを開始して3ヶ月程度ですが、指の動きに関係する筋肉の使い方を意識するリハビリをする事で、少しずつ日常生活の動きができるようになってきます。
今回は脳梗塞後遺症で、利き手がうまく使えなくなった場合、どのようなリハビリを受けたら、改善するのかわからない方向けに、実際に訪問リハビリを受けて効果を実感している患者様の許可を得て記事を書かせていただきました。
脳梗塞や脳出血の後遺症でお悩みの方に対してお役に立てれば幸いです。
ご不明な点等がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
南大阪訪問リハビリセンター
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