いつもご覧いただきありがとうございます。
南大阪全域(堺市・富田林市・羽曳野市・藤井寺市・松原市・大阪狭山市・河内長野市など)で健康保険を使った訪問リハビリ、訪問鍼灸(マッサージ)をしている南大阪訪問リハビリセンターです。
脳梗塞後遺症の訪問リハビリ事例(M様のケース)
今回のケースは脳梗塞後遺症で片麻痺のM様です。
〇上肢、下肢に麻痺がある
〇退院後リハビリを受ける機会が激減
〇ベッド、車椅子が中心で、背中や腰に痛みがある
〇呼吸が浅く、食事の際、飲み込む力も弱く、咳き込むことがある
〇患者様は、立ち上がり訓練などのリハビリを受ける意欲がある
M様のご家族様から頂いた訪問リハビリを受けての感想文はこちら
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患者様の声
1、上肢、下肢に麻痺や拘縮があるので、マッサージやストレッチ、関節の固まりを防ぐための関節運動をサポートします。
ここで大切な事は、初めから筋力強化のようなリハビリに重点をおくのではなく、まず患者さんにリハビリに意欲的になってもらうために、マッサージやストレッチなどを行い心地よさを感じてもらうことが重要です。なぜなら、そうすることでリハビリに意欲的になっていただける方が多いからです。
2、下肢の筋力維持トレーニングを行います。
車いすからベッド、ベッドから車いすの移動をスムーズに行えるため、下肢の筋力運動を行います。その際、立ち上がりの時に使う太ももの筋肉をしっかり意識してもらうため、筋力運動の直前に太ももに手を当て刺激を与えます。
3、座っている姿勢の安定させるため体幹トレーニングとして腰を浮かせた運動を行います。
このトレーニングにより、体の中心の筋力を維持でき、座っている姿勢や立ち姿勢が安定します。
4、起立着席運動を行います。麻痺していない側の下肢を中心に、ベッドから立ち上がる、座る練習を行います。その際、麻痺している下肢にも体重をかける意識をしてもらいます。
このトレーニングにより、車椅子からベッドへの移動ができる筋力を維持することができます。さら全身の運動能力が改善し体力が回復すると嚥下機能(食事の際の飲み込む力)を回復させる効果もあります。
5、座った状態で、嚥下(飲み込みをよくする)リハビリを行います。
この際、呼吸がしやすくなるよう胸周りの骨格を開くリハビリを行います。
深呼吸→首の運動→肩の運動→舌・頬っぺたの体操→呼吸の練習→発声練習→深呼吸
まとめ
リハビリの流れ
マッサージ
↓
関節の固まりを防ぐための関節運動やストレッチ
↓
ベッド上で筋力維持運動(主に下肢や体幹)
↓
起立着席運動(立ち座りの運動)
↓
嚥下体操
この流れで、M様の訪問リハビリ、鍼灸を行っております。
この方も、年齢が90歳を超えており、体力的なことも考え、トレーニングを重視してのリハビリは行なっておりません。マッサージや関節運動のサポートなどを中心に行い、補助的にトレーニングをしております。患者様の体力に応じて、リハビリ方法を変えるようにしています。
上記のようなリハビリマッサージを週2回行い、車椅子からベッドへ移動する際の筋力を維持し、ベッド上で寝返りを打ったり、起き上がる際の筋力も維持できるようになっております。
今回の訪問リハビリ・鍼灸マッサージの内容が、脳梗塞や脳出血の後遺症があり、自宅や施設でのリハビリでお悩みの方のお役に立てれば幸いです。
ご不明な点等ありましたらお気軽に、下記までお問い合わせください。
訪問鍼灸リハビリ相談室(南大阪支部)
大阪府堺市北区常磐町1-1-2-1504
【通話料無料】0120-705-509
URL:https://houmon-shinkyu.net
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南大阪全域(堺市・富田林市・羽曳野市・藤井寺市・松原市・河内長野市など)で健康保険を使った訪問リハビリ、訪問鍼灸(マッサージ)をしている南大阪訪問リハビリセンターです。
今回は、脳梗塞後遺症の患者様へのリハビリの中で、関節可動域訓練の大切さについてお伝えいたします。
今回の記事は、退院後、脳梗塞・脳出血の後遺症で積極的にリハビリに取り組みたい方に読んでほしい内容となっております。特に、ご自宅や施設でのリハビリが不足している方向けの記事となっております。
脳梗塞や脳出血を発症しますと、麻痺で動けないため安静が長引くのと同じ状態になります。そのため早期にリハビリをしないと麻痺のある関節が固まってしまいます。
それでは、関節が固まってしまうことによる身体への影響について詳しく述べていきます。
関節を動かさないと、体へどのような悪影響を及ぼすのか?
関節可動域制限による影響
関節を2日間、全く動かさないと関節可動域制限が起きる。
↓
関節を7日間、全く動かさないと筋肉が萎縮(痩せる)して関節可動域制限が起きる。
↓
関節を14日間、全く動かさないと関節による可動域制限が起きる。
↓
関節を60日間、全く動かさないと元の状態に戻らない関節可動域制限が起きる。
このように、関節を全く動かさないでいると早期により関節が固まってしまいます。
(*関節可動域制限とは、関節が固まり、動かせる範囲が小さくなってしまうこと。)
対策として、1日1回でも全身の各関節を少しずつ動かしていたら関節は固まらないと言われています。(患者さん自身で動かせない場合、家族の方が少しでも動かしてあげたら良いかと思います。)
関節が固まると、日常生活動作にどのような支障をきたすの?
関節可動域制限は、日常の動きができなくなってきます。
例えば
胸まわりの関節が固まる→呼吸が浅くなり→呼吸困難になる。
肘の関節が曲がったまま固まる→起き上がりが困難になる。
膝関節が曲がったまま固まる→足関節が固まる→座る姿勢を保つのが困難になる。
股関節が内また状態で固まる、膝関節が曲がったまま固まる、足関節が伸びたまま固まる→立ち上がりや立位保持が難しくなる。
肩関節が固まり腕を上げづらくなる、指の関節が固まる→食事動作が困難になる。
肩関節、肘関節が固まる→着替え等の動作が困難になる。
股関節が固まる→トイレ動作が困難になる。
股関節、膝関節、足関節が固まる→歩くのが困難になる。
では、どのように対処したらいいの?
原因別に対処法は変わります。
関節を動かしたとき柔らかい弾力性がある場合
マッサージやストレッチ、鍼やお灸など効果があります。
関節動かしたときに硬い弾力性がある場合
関節の動きを柔らかくする関節モビライゼーションというリハビリ技術でのアプローチが必要になります。
関節の固まりを防ぐためのリハビリ方法や注意点は?
関節を動きやすくするための練習の手順として
自動運動と他動運動があります。
自動運動と言うのは患者さんに自分の意思で体を動かしてもらう運動です(患者さん本人による運動のため筋活動が起きます。)
他動運動と言うのはリハビリの先生などが患者さんの関節を動かしてあげることです。(この際は、患者さん自身で動かす運動ではないので、筋活動は起きません。)
リハビリの基本は患者さん自身による筋活動である自動運動をメインに行なうことです。
しかしながら、脳梗塞や脳出血などで麻痺があると、本来の関節運動を行なうことができませんので、スムーズに動かせる範囲は患者さんご自身で動かしてもらい、動かせない範囲をリハビリの先生等の第三者が正しい関節運動が出来るように誘導してあげるのがベストであると思います。
リハビリの先生のアドバイスを受けながら、リハビリがない日などは、家族様が患者さんの関節運動のサポートをしてあげるのも一つの方法かと思います。
以上まとめますと
1、長い間安静を続けると、関節が固まり元の状態に戻らなくなることもありますので、できるだけ早期にリハビリを始めることが大切です。
2、関節の固まる原因によって対処法が異なりますので、無理に動かす事はせず、リハビリのプロのアドバイスを受けてください。
3、リハビリの基本は自動運動で、患者さん自身にできるだけ動かしてもらうことが大切です。
以上のことを参考に、脳梗塞や脳出血で麻痺などがある方のリハビリの参考になればと思います。
希望を持って前向きに取り組んでいただければ幸いです。
南大阪訪問リハビリセンター
大阪府堺市北区常磐町1-1-2-1504
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今回は、リハビリと廃用症候群の関係性についてお伝えいたします。
今回の記事は、脳梗塞や脳出血を発症し、病院でのリハビリを終え退院、自宅や施設へ戻られた方に読んでほしいと記事となっています。
前回、3項目に関して、掲載済みですので、今回は(4)~(6)の3項目お伝えしていきます。
(4)静脈血栓症
筋肉を動かさないでいると、血管内に血の塊ができ静脈血栓となります。静脈とは、手足などから心臓に戻る血管です。血管内の血の塊が流れて肺に達すると肺塞栓症を起こし急死することもある病気です。
それでは、静脈血栓症予防するにはどうすれば良いのでしょうか。
1番簡単な方法は、第二の心臓と言われるふくらはぎの筋肉を動かしてあげることです。具体的なやり方は、ベッドに横になったままや、起き上がって座った状態で、つま先をあげたり下げたりして足首を動かしてあげることです。
つま先を上下させることで、ふくらはぎの筋肉が活動し、心臓のポンプのような働きをして、血液の塊を予防し、全身に血液を巡らせることができます。
出来る限り、ご自身で動かすことがポイントです。
(5)肺炎
長期にわたりベッドに横になり続けていると、肺炎を起こすことがあります。寝た姿勢が長く続くと横隔膜が上に位置していて肺の空気の量は少なく、痰が下のところにたまりやすいからです。沈下性肺炎と言って痰や気道内分泌物が排出されず気道に溜まるため起きる現象です。
予防法として、少しでもベッドから起き上がり座位姿勢をとることが大切です。座った姿勢は、横隔膜が下に位置して胸腔の体積が増え、肺の空気の量が多くなるからです。座位姿勢により、呼吸に良い変化がもたらせ、痰も出やすくなり回復が促進されます。
そのため、できる限り早期にリハビリを始めることが大切です。
(6)褥瘡
寝たままの状態が続くと、床ずれができることがあります。
これは体の一部に長時間圧迫が続き血の流れが悪くなり組織が壊死するためです。
褥瘡ができる箇所はお尻、かかと、足の付け根、膝の外側、外くるぶしが多いです。
予防法として、
①体位を2時間おきに変える。
この際も、できるだけ患者さん自身に体を動かしてもらうことが大切です。
②患者さん自身で寝返りがうてるように運動する。
ご本人の意思で、筋肉を動かしてもらうことで、筋肉の萎縮や床ずれを防ぐことができます。ご自身の意思で動かすことが難しい場合は、看護師さんや、リハビリを行う先生が声かけをして励ましてあげご自身で動いていただけるよう支援することも大切と思います。
以上のことから、廃用症候群を防ぐには、できるだけ早く、ベッド上で行えるリハビリ、座って行えるリハビリ、起立着席運動などに取り組み、希望を持ってリハビリを続けることが大切です。
1人では、なかなか頑張れない方は、理学療法士の先生やリハビリのできる訪問鍼灸マッサージの先生のサポートを受けていただくのも1つの方法と思います。
今回は、リハビリと廃用症候群の関係についてご説明いたしました。
今回の記事を参考に、是非、リハビリに積極的に取り組んでいただき、在宅生活を少しでも快適に過ごしていただければ幸いです。
南大阪訪問リハビリセンター
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