寝たきりになるのが怖い!リハビリと廃用症候群の関係について
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南大阪全域(堺市・富田林市・羽曳野市・藤井寺市・柏原市・松原市・河内長野市など)で健康保険を使った訪問リハビリ、訪問鍼灸(マッサージ)をしている南大阪訪問リハビリセンターです。
今回は、リハビリと廃用症候群の関係性についてお伝えいたします。
廃用症候群 ~リハビリは早期に始めることが重要~
今回の記事は、退院後、脳梗塞・脳出血の後遺症のリハビリを行っていない方に読んでほしい内容となっております。特に、ご自宅や施設でのリハビリが不足している方向けの記事となっております。
廃用症候群とは人が長期に安静臥床していると全身の臓器に異常が生じてしまうことです。
12項目ありますが、今回は3項目についてお伝えしていきたいと思います。
(1)筋肉の萎縮
筋肉は運動しないと萎縮して細く弱くなります。全く筋肉を使わなかった場合筋力は1日3〜5%ずつ低下していきます。
脳梗塞の方は片麻痺になることが多いのですが、リハビリをしないと麻痺のない非麻痺側まで筋力が30%前後まで下がっていきます。
廃用性筋力低下は高齢者で起こりやすく、また回復が困難です。そのため高齢者ほどなるべく早い時期からのリハビリが必要になります。
筋力低下は上肢より下肢に生じやすい傾向があります。これは臥床してる間では顔をさすり、ものをつかみ、食事をしたり比較的よく動かしていますが、足はほとんど動かさないためです。
そのため早い時期から起立着席運動などを行い、足腰の筋力強化に努めなければなりません。
(2)関節拘縮
関節拘縮と言うのは関節の動きが制限されることです。臥床が長引くと股関節が固まり、膝が伸びなく、アキレス腱が短くなります。これは歩行に支障をきたします。
また、車椅子に長く座らせていると股関節、膝関節に拘縮が起こってきます。要するに同じ姿勢で長時間いる状態が関節拘縮を起こす原因になるのです。
1日に1回でも全関節を動かしていたら拘縮は起きないと言われています。
脳梗塞などで、麻痺側を動かせない場合は、ご家族の方が少しでも動かしてあげると良いと思います。
(3)骨粗鬆症
骨粗鬆症とは骨がスカスカになりもろくなる病気のことです。高齢の女性に多く腰椎圧迫骨折を生じます。転倒すると大腿骨に骨折を起こしやすくなります。
長期的に、関節を動かさず安静にしていると骨粗鬆症が進んでいきます。骨は、長軸方向に圧力をかけると、強くなりますので立ち座りの訓練などなるべく早い時期から始める必要があります。
今回は、早期にリハビリを始めないと、筋力低下や関節が固まり、廃用症候群が進むお話をいたしました。今回の記事を参考に、リハビリを積極的に取り組んでいただければと思います。
また次の機会に、廃用症候群とリハビリの関係性について、続きをお話ししたいと思います。
参考文献:脳卒中リハビリテーションの要諦(三好 正堂著、現代書林)
参考資料:高齢者リハビリテーション・ケアに活きる基本知識(https://www.workshift.info/seminar/)
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