リハビリと廃用症候群の関係について(2)
いつもご覧いただきありがとうございます。
南大阪全域(堺市・富田林市・羽曳野市・藤井寺市・柏原市・松原市・河内長野市など)で健康保険を使った訪問リハビリ、訪問鍼灸(マッサージ)をしている南大阪訪問リハビリセンターです。
今回は、リハビリと廃用症候群の関係性についてお伝えいたします。
今回の記事は、脳梗塞や脳出血を発症し、病院でのリハビリを終え退院、自宅や施設へ戻られた方に読んでほしいと記事となっています。
前回、3項目に関して、掲載済みですので、今回は(4)~(6)の3項目お伝えしていきます。
(4)静脈血栓症
筋肉を動かさないでいると、血管内に血の塊ができ静脈血栓となります。静脈とは、手足などから心臓に戻る血管です。血管内の血の塊が流れて肺に達すると肺塞栓症を起こし急死することもある病気です。
それでは、静脈血栓症予防するにはどうすれば良いのでしょうか。
1番簡単な方法は、第二の心臓と言われるふくらはぎの筋肉を動かしてあげることです。具体的なやり方は、ベッドに横になったままや、起き上がって座った状態で、つま先をあげたり下げたりして足首を動かしてあげることです。
つま先を上下させることで、ふくらはぎの筋肉が活動し、心臓のポンプのような働きをして、血液の塊を予防し、全身に血液を巡らせることができます。
出来る限り、ご自身で動かすことがポイントです。
(5)肺炎
長期にわたりベッドに横になり続けていると、肺炎を起こすことがあります。寝た姿勢が長く続くと横隔膜が上に位置していて肺の空気の量は少なく、痰が下のところにたまりやすいからです。沈下性肺炎と言って痰や気道内分泌物が排出されず気道に溜まるため起きる現象です。
予防法として、少しでもベッドから起き上がり座位姿勢をとることが大切です。座った姿勢は、横隔膜が下に位置して胸腔の体積が増え、肺の空気の量が多くなるからです。座位姿勢により、呼吸に良い変化がもたらせ、痰も出やすくなり回復が促進されます。
そのため、できる限り早期にリハビリを始めることが大切です。
(6)褥瘡
寝たままの状態が続くと、床ずれができることがあります。
これは体の一部に長時間圧迫が続き血の流れが悪くなり組織が壊死するためです。
褥瘡ができる箇所はお尻、かかと、足の付け根、膝の外側、外くるぶしが多いです。
予防法として、
①体位を2時間おきに変える。
この際も、できるだけ患者さん自身に体を動かしてもらうことが大切です。
②患者さん自身で寝返りがうてるように運動する。
ご本人の意思で、筋肉を動かしてもらうことで、筋肉の萎縮や床ずれを防ぐことができます。ご自身の意思で動かすことが難しい場合は、看護師さんや、リハビリを行う先生が声かけをして励ましてあげご自身で動いていただけるよう支援することも大切と思います。
以上のことから、廃用症候群を防ぐには、できるだけ早く、ベッド上で行えるリハビリ、座って行えるリハビリ、起立着席運動などに取り組み、希望を持ってリハビリを続けることが大切です。
1人では、なかなか頑張れない方は、理学療法士の先生やリハビリのできる訪問鍼灸マッサージの先生のサポートを受けていただくのも1つの方法と思います。
今回は、リハビリと廃用症候群の関係についてご説明いたしました。
今回の記事を参考に、是非、リハビリに積極的に取り組んでいただき、在宅生活を少しでも快適に過ごしていただければ幸いです。
南大阪訪問リハビリセンター
大阪府堺市北区常磐町1-1-2-1504
【通話料無料】0120-705-509
URL:https://houmon-shinkyu.net